銀河の瞬き、そして絵本

夜11時。スマホを庭に置いたままだったことを思い出し、外にでた。漆黒の夜空がはげしく瞬いている。「うわっ! すごい!!」星、星、星が夜空を埋めつくしている。まばたく星をよく見ると、あわい白濁の天の川が優美な姿で天界を覆っている。久しく夜空を見ていなかったことに気づく。夏の夜空が始まっているのに。

そして、朝。空はみごとに晴れ渡った。モズが庭でヒナを育てていて、独り立ちの訓練をしている。ここ一週間ばかり、にぎやかなことこの上なし。カラスにねらわれなきゃいいけどと心配していたが、どうやら今朝は旅立ちの朝だったようだ。

絵本を毎月10冊ほど、読む。できるだけ新しいものに目をとおす。昨年けんぶち絵本の里にいったけど、この人の絵本、読んでいなかった。いっぱい読んでるつもりでも、この程度なんだわね。ワタシ。(けんぶち絵本の里大賞)を何度も受賞しているのに。「おまえ うまそうだな」「ふしぎなキャンディーやさん」などの絵本作家宮西達也さん。この不思議な恐竜の絵本、気になって本屋さんで手にとったなあ。一ページ読んでそのまま戻してしまったっけ。されど、子どもたちにはわかったのだ。この本のおもしろさが。今、まとめ読みをしてみて、うなっている。おもしろくて、なんだか泣けて、ためになるようなならないようなはざまがとってもいいのだ。

「走れ!三陸鉄道」ミニコンサート

おだやかな春の夕暮れ、ボタンが咲き始めた庭にふらっと出て、ほんの15分ほどで家の中に入ったのに、ん、ん、ん、目の横がかゆっ!ぶっくり腫れている。液体ムヒとチュウブのムヒを何度もすりこんだけど、朝起きたら案の定お岩さんだ。おとといまではまだひんやりしていた空気。虫はまだでんぞ!と用心していたがきのうの夕暮れは、ほんのちょっと庭に出ただけなので虫のことを忘れていた。前日、バラの木に殺虫剤をまいたので、その仕返しか、血がにじむほど刺されてしまった。毎年のことをだが、皮膚が弱いのでお岩さん状態は4,5日つづく。やばい、やばい、どうしよう?

明日は三陸鉄道に乗って長崎や神戸や東京などからレクイエム・プロジェクトの人たちが70名がやってくる。宮古まで出迎えに行くのだ。「蚋に刺されてお岩さんになってしまいました・・・」そんな挨拶をしそうだ。あ^あ、まずいなあ、いつも肝心のところでこけちゃうんだわね。

上田益作曲、宇部京子作詩の12曲を久慈市アンバーホールで、レクイエム・プロジェクトの仲間たち総勢約120人で歌う。午前11時無料なのでお時間ある方はぜひ、おいでください!!

さて、今朝7時前、庭で水撒きをしていたら、「カッコウ、カッコウ、カッコウ・・」郭公の初鳴きです。毎年5月の25日頃鳴きはじめます。カッコウが鳴くと夏がくるんだなあとうれしくなります。

   

 

庭仕事のあいまの本

連休前日、雪が降り、春はまだかと思っていたら、10日の間に椿が咲いて、スイセンが咲いて、桜が咲いて散って、きのうの雨で楓の木がいっせいに芽吹きはじめました。

わたしは、ひたすら庭仕事に精を出し、いちおう畑の畝もつくり、じゃがいもを植えて、ラデッシュ、白カブ、小松菜、絹さやを植えることができ、ほっと。

長い連休ではありましたが、草取りで手一杯なのでした。

けれどけれど庭の一部に芝を張り終えたので、今年の夏は草取りがちょっと軽減されるのかなあと――

あ、そう、2日前から鶯が鳴きはじめました。まだへたくそなんだけど、初鳴きです。

庭仕事の合間に知人からいただいた文庫本「日日是好日」を読みました。その前に読んだのは、こちらも友人が送ってくれた末盛千枝子さんの「根っこと翼 皇后美智子さまという存在の輝き」。どちらもとっても味わい深いエッセイなのです。人生は瞬く間ですが急ぐこともなし、競うこともなし、日々是好日です。

三陸鉄道開通式典に

3月23日、三陸鉄道リアス線開通式。レクイエム。プロジェクト北いわてのメンバーが久慈駅から三鉄に乗って宮古に。式典セレモニーで「三陸鉄道が行く」「走れ!三陸鉄道」の2曲を合唱します。

わたしは、陸中宇部から乗車します。

陸中野田駅に停車

野田のメンバーが乗り込み、車内は大賑わいで一路宮古へ

野田玉川で老人ホームのおばあちゃんたちが旗をふってお祝い!

民家の窓から三鉄の絵が・・!! みんなで手をふって喜びもひとしお・・・

宮古駅到着

式典前の声出しに緊張感が・・

宮古高校合唱部と釜石高校合唱部も加わり、総勢60名でたからかに「さんてつの歌」を。  盛からの開通列車が到着。宮古駅は歓迎ムードに包まれています。

三陸鉄道 リアス線163キロ おめでとう

「走れ!三陸鉄道」歌にこめて

あっという間に3月。今年は雪がまだ積もっていません。気温も高くもう春がきたような感じ?こんなんでいいのかなと心配になります。

暖かいので、ふらっと海へ。野田の防潮堤はほど完成に近づいています。入江にちょと入ってみました。ホタテの貝殻が山のように砂浜を埋めていました。人が入れなかった年月の厚さです。8年たつんですね。

のんびりつりをしている人もちらほら。打ち寄せた貝殻の量に圧倒されます。

昨日本屋さんで、齋藤孝著の「読書する人だけがたどり着ける場所」が目について買った。夕餉の支度までの小一時間あまりで読み干す。世阿弥の話や星の王子さまがでてくる。本は人格を深めるのに役立ちます。なんて書いてある。そんな人ばかりだったらいいけど、そうでないところがまた面白いともいえる。

そうでした。先週の日曜日の朝「エフエムいわて」のラジオに三陸鉄道の中村社長さんが出演「走れ! 三陸鉄道」がながれた。おや!うまいな・・これは仙台のレクイエム・プレジェクトかな?それとも神戸? すぐにAさんから電話があり、きっと他の合唱団だねと言い合う。するとまたすぐ電話があって「あれね、北いわてだって!」「うっそー、信じられない」と驚いた。2週間前私達は上田益先生のきびしい指導のもと、特訓をかねて録音したのだ。そのときの録音だという。ほんまかいなと、びっくり。上田先生、すてきな曲をありがとう。歌う歓びをおしえてくれて、ありがとう!!友美さん、恵さん、いつも、ありがとうね!!

佐野洋子「神も仏もありませぬ」

明けまして、おめでとうございます!

正月三が日があけ、静かな暮らしがもどってまいりました。雪がそらしらと降っています。

いつもならお正月気分を味わいながら、買ったばかりの新本をむさぼり読むのだけど、今年は本棚の中から選んだ本三冊。きのうは養老孟司「養老訓」。今日は佐野洋子「神も仏もありませぬ」そして明日は河合隼雄「対話する人間」を。

12月大きな書店に行き佐野洋子の新刊を見つけ大喜びで本をめくると、ていのいい写真と、もうすでに読んだことのある文の切り貼りで、こりゃ、サギも同然じゃないかとがっかりした。中身がないのである。コピーなのである。新しい発見もわくわく感もちっともない。佐野洋子の本さえ出せば売れるという出版界の現状がちらほら。それなら本棚の本をじっくり読みなおしたほうがましやと思ったのです。

「神も仏もありませぬ」は佐野洋子が63歳のときから65歳のときまでを書いたエッセイ。2003年に出ているので当時私は51か2。初老に向き合う女の心境の切実さが今ほどには分かっていなかった。本のいたるところにズキズキと迫るものがある。たとえばこんなこと・・・

核家族に、老人は支えきれないのだ。核家族は核分裂をおこす。分裂した核は族にはもどらないのだ。とか、腹から声を出せば、口先だけの声は出なくなる。浪波節が盛んだったころ、日本人の心はこうまで荒廃していなかったのではないか。とか。日本中死ぬまで現役、現役とマスゲームをやっているような気がする。ほとんどの人間は天才でもエリートでもない。意味なく生きても人は幸せなのだ。とか。

本に新聞の切り抜きがはさんであった。佐野洋子72歳乳がんのため死去。一度だけ、ご本人を見た。谷川俊太郎と結婚したばかりの頃で盛岡で二人のトークショウがあり、佐野洋子は少女のようにういういしかった。

 

カケスが庭に

あったかい日が続いたので、油断していたら

あらま、雪が。朝窓をあけると真っ白になっていました。師走も半ばになるんですものね。

 冷たいでしょうね。デイジーさん。でも、けなげにかおをあげています。

さて、初冬の庭はさいごまで踏ん張っていた楓の葉もみごとに落ちました。

アカゲラは毎朝くるのでめずらしくもないのですが、なんとアカゲラよりひとまわり大きなものが。ありゃ、なんだ?? と見ていると3羽も。それがあろうことかカケス。いくら田舎とはいえ、一応町中のはずなんだけど、鳥にとってはやはりド田舎なのでしょう。山も町もほぼ変わらずってところかな。

この日の朝はカケスが3羽に、アオゲラが2羽、アカゲラもきていたので、それはそれはなんともにぎやかな冬の朝になりました。

岩手ビッグブルズの読み聞かせ

岩手ビッグブルズの伴晃生選手と川島浩平選手が野田村保育所に来てくれました。

絵本「はなちゃんのはやあるきはやあるき」の読み聞かせを、沿岸部の保育所や幼稚園にしてくれてるのです。忙しい試合のあいまをぬって、防災の一役をとの熱い想いで。

園児さんたちは、大喜び。かっこいいお兄さんが語ってくれる「はなちゃんの」お話にそれはそれは熱心に聞き入っていました。

お話のあとは、お楽しみのバスケットボール。はじめて触れるバスケットボールに、パスやドリブルを教えてもらい、子どもたちは大奮闘。かっこいいふたりのお兄さんを、おいかけて、大歓声。若くて素敵なお兄さんたちにわれもわれもと抱きつくと、離れない。とくに女のコが。子どもは正直ですよね。(私もどさくさにまぎれて、サインもらっちゃいました)

岩手ビッグブルズの皆さん、ほんとうに、ありがとうございました。12月は久慈市でも、試合がありますね。

がんばってください!! 応援してまーす!!!

久慈市体育館 12月15、16日ですよ。 観に来てください!

「小さな幸せをひとつひとつ数える」末盛千枝子さんの本

末盛千枝子さんの新しい本がでました。冒頭「はじめに~絵本からの贈り物~」と題して、心惹かれるエッセイがあります。小さな子供にどんな絵本を見せたらいいのか、病気の人にどんな本を差しあげたらいいのか、私自身いつも迷っていることへのヒントがここに。

もう20年も前のことですが、盛岡の大通りに子どもの本の専門店「モモ」がありました。さわや書店さんが本店の隣につくった本屋さんです。そのモモさんには、東京から来たばかりの岩橋さんがいました。とても熱心で情熱をもって児童書の紹介をしていました。私はすぐに親しくなり、モモに行くのがとても楽しみでした。最初の詩集「よいお天気の日に」がちょうど出たばかりで、岩橋さんは挿絵のスズキコージさんの原画展を開いてくれました。はじめての朗読会も店内で催すことになったりして。そんなご縁があって、モモがなくなっても、ときどき岩橋さんを尋ねたりもしていました。去年の今頃かな、岩橋さんから電話があり、重い病気になって仕事を辞めることになったと告げられました。

一年たった秋のはじめ、電話での岩橋さんは気持ちが落ち込んでいました。なにもできない自分が情けなくあれこれ逡巡しているとき、友人から末盛さんの新しい本が送られてきました。すぐに読み通した私は「この本を岩橋さんに」と思いました。少しでも心がやわらぐのではと思ったのです。

盛岡の街に「モモ」という素敵な子どもの本屋さんがありました。ミヒャエル・エンデの「モモ」の中の時間どろぼうのこと、忘れてはいけませんよね。

北海道で地震に

9月6日未明北海道を大きな地震が襲った。その前日台風の影響で北海道JRは運休がつづき、旭川から函館についたのは夜中の12時を回っていた。ホテルに着いてやれやれと床についたのもつかの間、あの大きな地震。すぐ目の前は海。「津波が来る!!」と3.11がフラッシュバックしたが、スマホは津波の心配はないとあった。

停電と断水と交通網のストップで、頭にうかんだのはフエリー。フエリー場につくと長蛇の列で、また長時間待つことになった。ところが、ところがである。列の前の若者と後ろの若者と長時間一緒にいることで、すっかり仲良くなってしまった。

半日まって、なんとか乗船。

ひとりの若者は九州の端から電車を乗り継ぎ、北海道に着いたばかり。旅のあれこれをたくさん話してくれた。

もうひとりの若者は、モラトリアムだというが、感性が豊かで繊細で本もたくさん読んでいる好青年だった。

若者が元気だと、おじさんおばさんは、とても嬉しいのです!

今回の旅は、災難つづきでしたが、人に恵まれました。

大被害をうけた北海道の皆様に、心より、お見舞い申し上げます。