「戦場の秘密図書館~シリアに残された希望~」

毎日、本をかかさず読む。新刊3冊買うと面白ければその日のうちに三冊読んじゃう(最近は新書三昧だ)。困ったものだと思う。でもやめられない。目がだめになるか、寿命がつきるか、ぼけちゃうか。ま、本がこの世にあって、ほんとによかったと、思う。

で、久しぶりできゅうんと胸をうった本。「戦場の秘密図書館~シリアにのこされた希望~」文溪堂。イギリスのジャーナリスト、マイク・トムソンが書き、編訳を小国綾子氏が担った。シリアのことも難民のこともアサドのことも、あまりよくわかっていなかった。けれど、この本で、中東でなにがあったのかが、よくわかった。そこに生きる子どもたちの姿。本との出会いが生きるよすがであっただろうその事実。(バーシトの「本は雨のようにすべての人に降り注ぐ」という言葉が好きです。一冊の本を読むこと。感じたことを胸に刻むこと。それを、だれかと語りあうこと。遠いシリアの図書館の話が、実はわたしたちと地続きにあるんだと感じていただけたらうれしいです)。と小国綾子氏は結んでいる。

この本をすべての中学生に読んで欲しい。そんな一冊です。

石巻の未来屋書店さんで

3月はじめ、石巻市に行ってきました。ところどころ途切れた三陸道を車でひたすら南下して、約4時間。はじめましての石巻市です。

思い描いていたよりずっと大きな町。イオンモールも大きく2階に未来屋書店さんがありました。絵本「リアスのうみべ さんてつがゆく」のパネル展を3月いっぱい開催中なのです。児童書に力をいれていることが一目でわかりました。さんてつの絵本は、まん中の棚に何冊も並んでいました。その後ろの壁に、ありました、ありました。全部の場面が。傍によって見ました。「うわお! きれい!」

こんなにきれいに描いてくれたのかと、驚きました。本になった絵より、ずっとずっと迫力があり、みごとにきれいな色合いです。絵を描いてくれたさいとうゆきこさん、力をこめて描いてくれたことがひしひしと伝わってきました。

あと10日あまり、ぜひぜひ未来屋書店さんに行ってみてくださいね。絵本はいつまでも残るもの。震災のこと、三鉄がしたこと、伝えてほしい一冊です。

小正月 竈の蓋があく

1月16日は、実家に行って仏様に会う。竈の蓋があいて死んだ人が出てくるのだという。小正月は女の正月。家事を休んで実家に戻れる日。紅白の餅をつき、水木に飾る。子どもの頃は正月より、小正月のほうが楽しかった。なにしろ小さな居間がお飾りをいっぱいつけた水木ではなやかでにぎやかになるのだから。

村のお寺は朝から人が行き来し、お菓子やさんも仏前にあげるお菓子を買い求める人で忙しい。親戚を何件もまわる風習もまだ残っている。近況を話し、元気でやってるかを確かめ合う。人間関係がうすれゆく現代では、なんだかそっちのほうがいいんじゃないと、ちらっと思ってしまう。現にお菓子屋さんで居合わせた人との会話が、ほのぼのとして心地よかった。そういうさりげない心地良さが、生きるうえでは必要なのかもしれない。

さて、年があけて、もう一月もすると、絵本がでる。やっとたどりついた出版なのでコロナ禍のなか、無事うぶごえをあげられるよう、たくさんのこどもたちに読んでもらえるよう・・・手をあわせてお祈りをした。

「リアスのうみべ さんてつがゆく」岩崎書店 2月15日 発売予定

年の瀬に

今年いちばんの出来事は、絵本作家宮西達也先生が久慈市に来てくれたこと。駅前に新しい図書館ができたのを記念し、講演をしてくれたのです。超楽しい講演の翌日「ティラノザウルス」をかこう

子どもたちとの共作で~す!

超多忙な宮西先生。はるばる来てくれて、子どもたちとのふれあい、本当にありがとうございました。お人柄がとってもステキでした!!

コロナ禍であっという間の一年でしたが、年明け、2月に絵本「リアスのうみべさんてつがゆく」がいよいよ刊行となります。どうぞ、よろしくお願いいたします!

梨木香歩「ほんとうのリーダーのみつけかた」

童謡「たきび」に出てくる’さざんか さざんか 咲いた道 たきびだ たきびだ おちばたき’のさざんかが好きで、寒冷地では咲かないなあと思いつつ、何本かのさざんかを植えてきた。玄関前の日陰に植えたさざんか。冬は囲いをし7年くらいたつかな、やっと花が咲いた。蕾がたくさんつき、可憐な花がたくさん咲いている。これも温暖化のせいかもと思いつつも冬の花はうれしい。

コロナがまた勢いを増し、おとなしい日常がつづく。本が躰に染みわたるように入る。梨木香歩はデビュー当時から好きで新しい本があれば買って読む。「ほんとうのリーダーのみつけかた」岩波書店2020年。若い世代にむけた本である。率直で忌憚なく時代の裂け目をついた内容。しらずしらずのうちに目くらましをくらい、同調圧力に屈することのないようにとの願いをこめた本。ほんとうもううかれている場合ではないのだ。と。

絵本作家 宮西達也の講演会 IN 久慈

実りの秋。松茸、しめじ、山ぶどうに栗。庭のあけびもたくさん実をつけました。わたしは菊の花のおひたしがとても好き。ちょっとにがくてしゃきしゃきして。秋ならではの味わいですよ。

10月は、新しい図書館を記念して、にゃーごの宮西達也さんがはるばる久慈にやってきます。ティラノサウルスシリーズで大人気の絵本作家さん。まさかほんとに久慈まで来てくれるとはおもわなかったけど、ティラノのやさしさそのものの作家さん。新幹線もとおってない田舎町にきてくれるんですねえ。うれしいことです。楽しいおはなしがたくさんきけますよ!そしてワークショップもありますよ。人数制限がありますので、はやめに申し込みしてね!!

~~絵本作家 宮西達也さんの講演会~~

ティラノのやさしさ にゃーごのおもいやり

10月31日(土)13:30~15:00 久慈市文化会館(アンバーホール 小)定員150名 先着

11月1日(日)9:30~11:30 久慈市立図書館 対象:小学生(定員20名)

問い合わせ、申し込みは               (久慈市教育委員会生涯学習課 0194-52-2156)

「一人称単数」「猫を棄てる」

写真は2011年5月末日。東日本大震災後、なにもない被災地の大地にたった一輪「ここ、ここ、ここに、家があったんだよ」と告げるように咲いていたプリムラの花。

 

ススキが揺れて、赤とんぼが。チョウもひらひら、蜂もブンブン。ちょっと暑さが弱まりました。

ここ2週間ばかりで何冊かの本を読んだけれど、やっぱり村上春樹はおもしろい。若い頃に書いたきらきらした本の数々が、ここにきて、すんだ秋の空のような清さと広がりと透明なふかさを感じさせます。「一人称単数」「猫を棄てる」二冊。村上さんも、人の子だったんだなあと、より親しみを感じたりして。これから作品がどうなるのか、ほんとうに楽しみ。はんぱないプレッシャーでしょうが(それなないのかも・・)、高みへとかぎりなく上り詰めていって、ほしいですね!

「虫とゴリラ」

お暑いことで。きょうも35度ぐらい上がってそうです。

養老孟司先生と山極寿一先生の「虫とゴリラ」読みましたか?

情報化社会でなんでもAIが優先の現代社会。地べたをはいつくばって遊んできたものにとっては、違うんじゃないのとは思っても、口をつぐんじゃう昨今。

おっ、ついにお二人さんそろってのお出でましか、と喜び勇んで一気読み。う~ん。なるほど。自然の中で生きてきた日本人はいつのまにか、自然さえも排除してきた。あんなにいた虫も蝶も、魚も、ほんとにいなくなってしまったしね。なんでだろうと思っちゃうけど、経済と効率なんだろうな。でも、それで人が幸せに向かっているかというと、そうではない。過度な競争で辟易し疲弊している。

きのう読んだ谷川俊太郎さんの本にも、意味なんてないんだ地球にも宇宙にも、ただそこに存在している。と書いてあったけど、この本でも「やはり人間は「意味」を求めすぎてしまう。意味のないところに意味を見出そうとするから、こういう文明社会が生まれ、取捨選択して都合のいいように世界をつくり替えようとする。そこをもう一度、思い直さないといけない。と。人間をも意味がある、ないで分類されてしまったら、なんと恐ろしい世界なんでしょう。

意味のないものに目をむけること、触ること、共感すること、感じること、感動を分かち合うこと。                           「人が生まれながらにして持つ感性には生物としての倫理がある。」この言葉、信じたいですね!

「秘密の花園」猪熊葉子訳

巣ごもりの合間にちょっと一息、盛岡の友だちを訪ねた。友人の部屋には信州の山の絵とバラの絵と仙台の友人の絵が飾られ、書棚には愛用の本がぎっしり入っていた。彼女は、若いときから文庫をやっていたので児童文学類の本はとんでもなくたくさん持っているのだが、その部屋にはいつもそばに置いておきたい特別な本が並べてあるのだ。

本棚の中段に詩の本が並んでいる。ときおり彼女に会いたくなるのは、文学の話と詩の話をしたくなるから。とことん込み入った話も彼女とならツーカーで楽しく話が弾む。そんな友がいることをほんとうに感謝したい。と常日頃思っているのだが、わたしのほうが一方的に彼女を頼ってばかりだと思っていたら、彼女の口からも同じ言葉がでた。「本のことを話せるひとがいて、ほんとによかったわ!」

さて、その日はもう一つ分かったことがあった。ふたりとも子どものとき一番好きだった本が「秘密の花園」F.H.バーネットだったのだ。「猪熊葉子の訳がすばらしいのよ」と言う。それで福音館書店の猪熊訳を借りてきた。超分厚いこれぞ本という重さ。ひさかたぶりに文学の匂いがぷんぷん濃厚な世界に浸る。それにくらべると今の本は省略しょうりゃくで、誰かがいっていたけど筋書きだけだなって。そうかもね、とおもう。

3.11絵本プロジェクトいわてinのだ

6月27日(土)今日は野田村に絵本プロジェクトの皆さんが総勢18名できてくださいました。

震災から10年毎年かかさず、たくさんの笑顔を届けてくれ、沿岸に新しい絵本の息吹を吹き込んでくれたこと、ほんとにほんとにありがとうございました。

思い出はたくさんあり、話せばつきそうもないので、のこりの期間の活動がコロナ禍で中止にならないよう祈るばかりです。

今日は、写真をたくさん撮ったのですが、パソコンへの取り込みがうまくいきません。直ったかなと思ったのですが、無理でした。そんなわけでプロジェクトの皆さんをアップできず、とても残念です。

3.11絵本プロジェクトいわての皆様、ありがとうございました!!