「リアスのうみべさんてつがいく」原画展ヨムノスにて

コスモスが咲き、コオロギが鳴き、キキョウにトンボ。もうすっかり秋の装いになってきました。ちょうどひと月前、久慈市立図書館ヨムノスで「リアスのうみべさんてつがゆく」の原画展と読み聞かせトークショウをしました。

絵本の原画展を久慈でできたのはとても嬉しいことでした。岩崎書店さんの全面的な協力があったことと、ヨムノス館長さんの熱意のお陰で開催できました。ほんとに、ありがとうございました。

絵を描いたさいとうゆきこさんも来てくれました。さいとうさんもおしゃべりが苦手、どうなることやらと思っていたら話がはずんじゃって楽しいひとときになりました。小学生がとてもいい質問をしてくれて、開催してよかったとなと思っています。

絵本は、テレビやラジオでもとりあげてもらいましたが、朗読はアナウンサーの方がとてもうまく読んでくださるので、私自身が読むのは初めて。「へたくそ」って言われたことがあるので、ま、控えたほうがいいのかなと思っていたけど、気持ちよく読めたのでした。どんとはれ!

ウクライナ シェフチェンコ詩集

ずいぶんさぼってしまいました。

92歳の姑が他界し、49日が過ぎてほっとできると思ったその日の早朝、東京の姉の突然の訃報。コロナ感染が急拡大のなか、かくごをきめて葬儀に行ってきました。帰って一週間部屋にこもって本を読みました。新刊三冊と、図書館から借りたシェフチェンコ詩集「コブザール」も。

なぜウクライナの戦争は、とまらないのか。なぜ、ロシアは戦争をするのか。連日のニュースは、かなしくなるばかりで、つらい。何かの記事でシェフチェンコを知り図書館にリクエストしてひと月以上たってやっと手にした。

「農奴」という言葉があった時代のウクライナ。たった200年前の不幸なおそろしい時代。今目の前に、理不尽な戦いを見せつけられることにいいようのない圧迫感と不安を抱く。詩集「コブザール」はむずかしいことは何もなくすんなりと読める。ただし、その現実があまりに辛く過酷で、目も耳も覆ってしまいたくなるほどの衝撃をうけた。

知らぬうちに操作されてはいないか。気づかないふりして、何かを振り落としてはいないか。そんなことを考える一冊だった。

 

春の庭

梨の花

4月半ばから水仙が咲き

スミレがあちらこちらに

ツバキ

フジが見ごろになった今日この頃。山の藤も咲きはじめましたよ。春になると友人に会いたくなりんす。このところ角田光代の本を集中的に読んでいます。

梅が咲き、芽がにょきにょき

今年は雪がないなと思っていたら、一週間前にどかんと30センチぐらい積りました。けど、今は日陰にちょっと残るぐらいです。

雪解けと共に、水仙や草花の芽がにょきにょき出てきて、庭は春到来となりました。梅の花も咲いています。

2月24日のウクライナへのロシア侵攻からもう一月が立ってしまったのですね。何もできない無力さをそれぞれに感じる日々ではないでしょうか。蛮行を止められないのは何故なのでしょう。重たい日々がまだ続きそうです。

村上春樹の普遍性

寒い日が続いている。けれども晴天続きだ。オミクロン株の急増で毎日が静かに暮れていく。

村上春樹の「女のいない男たち」のなかの「ドライブ・マイ・カー」の映画が世界中で高い評価をうけている。なぜ?

もう一度本棚から本を取り出し再度読む。何が人々のこころを引き付けるのか。そんなことを思って文章を読み、この箇所かなとかとか思うが、まあ、何はともあれ大好きな春樹文学が世界の中で称えられるのはほんとに嬉しい。叩かれていた時期からの春樹ファンだからなおさらに。

ブレイディみかこの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」を読む。やっぱり、おもしろい。英国の階級社会の有様をさらりと偽りのない目線でさわやかに綴っている。けっして入り込むことなく、その目はまっすぐであたたかい。格差社会はひしひしと日本の子どもたちにも浸食している。

2022年新年おめでとうございます!

あけましておめでとうございます!

昨年は絵本「リアスのうみべ さんてつがゆく」が岩崎書店から出版されました。

夏に岩手県すいせん図書になり、冬は埼玉県のすいせん図書になりました。ありがとうございます。たくさんの子どもたちに読んでほしいです。親子で読んでくださいね。

絵本が出版されたとき、FM岩手で三陸鉄道を取り上げた番組があり、その中で地元アナウンサーによる「リアスのうみべさんてつがゆく」の朗読があったんです。その番組が日本民間放送の番組部門で優秀賞を頂きました。とてもラッキーでした。

さて、2月5日に「岩手県読書をすすめるつどい」で講演をします。講演苦手な私ですが、絵を描いてくれたさいとうゆきこさんと一緒なので、とっても心強いです。それにほぼしたことがない朗読にも挑戦しようと思っています。

今年の抱負は、ゆったりとした時間の中で仕事をする。詩をまとめ、お話を書く。親愛なる友との語らいの時間をつくる。そして躰の声を聴く。

秋はつつがなく

 秋です! 秋のバラが終わり淋しい庭に菊の花が咲きはじめました。今日は久しぶりのお日様です。

7月からブログ書いてなかったんですね。8、9、10月とあっという間にすぎっちゃったんですね。その間PCの故障があって、3週間ぐらいパソコンのない生活。らくちんでした。コロナで動けなかったこともあり、本と仲良くしてうらうらと暮らしました。

10月10日、盛岡市のもりおか町家物語館でアーツライブいわて「語りの芸術祭」オープニング公演があり絵本「リアスのうみべさんてつがゆく」の朗読とトークがありました。朗読は劇団赤い風の永井志穂さんが担当し、トークで坂田裕一さんのリードでお話するという機会を得ました。とても素敵なホールで開催でき、ハッピーな一日でした。

市内のイチョウ並木も金色に輝いています。コロナが減ってきて、空気がおいしいなあ・・そんな秋の日です。

ティラノサウルスのベンチ

7月4日、宮西達也さんが久慈市に来てくれました。昨年に引き続いての来訪です。好評を博した講演もまたまた盛り上がりましたが、なんと寂しい町並みに活気をとティラノの絵を描いてくれたんですよ。すべて久慈市のために新しく描いてくれたんです。「すごいでしょう!!世界的な絵本作家がみんなのためをおもって特別に描いたんですよ~」って、そんなちゃめっけたっぷりな声がきこえてきそうです。

観光客も立ち止まって見入ってしまいますね。ステキなベンチ、みなさんも久慈の街をぶらっと歩いて見つけてくださいね。

翌日は小久慈小学校の子どもたちが特別授業をうけて大盛り上がりだったようで、3日静岡県は豪雨で土砂災害に見舞われ、7時間もかけて来てくれたんですよ。宮西達也さん、ほんとにありがとうございました。

『宮西達也の世界 ミラクルワールド絵本展』が花巻市の萬鉄五郎記念美術館で9月26日まで開かれててるので、ぜひ行ってみてね。

 

「クララとお日さま」

4月から5月、身内に不幸がつづき,すっかり落ち込んだ気持ちも、庭の花が次々と咲き、清々しさに、癒される日々。さわやかな初夏の空気がひんやりと漂っています。今日は雨。

斎藤幸平「人新世の『資本論』」若い人が、この本を書いたことが嬉しい。

「クララとお日さま」カズオ・イシグロ やっぱり、すごかった!! 描写も発想も。

どちらも、近未来を暗示しているんでしょうか。未来はどこを目指すのでしょう。

友だちからこんな本が届いた。「岩波少年文庫のあゆみ」Ⅰ950-2020若菜晃子 「かつてあったいいことは どこかで生き続ける」と手書きのサイン入りで。この言葉大事にしたいなあ・・・・

 

「戦場の秘密図書館~シリアに残された希望~」

毎日、本をかかさず読む。新刊3冊買うと面白ければその日のうちに三冊読んじゃう(最近は新書三昧だ)。困ったものだと思う。でもやめられない。目がだめになるか、寿命がつきるか、ぼけちゃうか。ま、本がこの世にあって、ほんとによかったと、思う。

で、久しぶりできゅうんと胸をうった本。「戦場の秘密図書館~シリアにのこされた希望~」文溪堂。イギリスのジャーナリスト、マイク・トムソンが書き、編訳を小国綾子氏が担った。シリアのことも難民のこともアサドのことも、あまりよくわかっていなかった。けれど、この本で、中東でなにがあったのかが、よくわかった。そこに生きる子どもたちの姿。本との出会いが生きるよすがであっただろうその事実。(バーシトの「本は雨のようにすべての人に降り注ぐ」という言葉が好きです。一冊の本を読むこと。感じたことを胸に刻むこと。それを、だれかと語りあうこと。遠いシリアの図書館の話が、実はわたしたちと地続きにあるんだと感じていただけたらうれしいです)。と小国綾子氏は結んでいる。

この本をすべての中学生に読んで欲しい。そんな一冊です。