ウクライナ シェフチェンコ詩集

ずいぶんさぼってしまいました。

92歳の姑が他界し、49日が過ぎてほっとできると思ったその日の早朝、東京の姉の突然の訃報。コロナ感染が急拡大のなか、かくごをきめて葬儀に行ってきました。帰って一週間部屋にこもって本を読みました。新刊三冊と、図書館から借りたシェフチェンコ詩集「コブザール」も。

なぜウクライナの戦争は、とまらないのか。なぜ、ロシアは戦争をするのか。連日のニュースは、かなしくなるばかりで、つらい。何かの記事でシェフチェンコを知り図書館にリクエストしてひと月以上たってやっと手にした。

「農奴」という言葉があった時代のウクライナ。たった200年前の不幸なおそろしい時代。今目の前に、理不尽な戦いを見せつけられることにいいようのない圧迫感と不安を抱く。詩集「コブザール」はむずかしいことは何もなくすんなりと読める。ただし、その現実があまりに辛く過酷で、目も耳も覆ってしまいたくなるほどの衝撃をうけた。

知らぬうちに操作されてはいないか。気づかないふりして、何かを振り落としてはいないか。そんなことを考える一冊だった。

 

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