梨木香歩「ほんとうのリーダーのみつけかた」

童謡「たきび」に出てくる’さざんか さざんか 咲いた道 たきびだ たきびだ おちばたき’のさざんかが好きで、寒冷地では咲かないなあと思いつつ、何本かのさざんかを植えてきた。玄関前の日陰に植えたさざんか。冬は囲いをし7年くらいたつかな、やっと花が咲いた。蕾がたくさんつき、可憐な花がたくさん咲いている。これも温暖化のせいかもと思いつつも冬の花はうれしい。

コロナがまた勢いを増し、おとなしい日常がつづく。本が躰に染みわたるように入る。梨木香歩はデビュー当時から好きで新しい本があれば買って読む。「ほんとうのリーダーのみつけかた」岩波書店2020年。若い世代にむけた本である。率直で忌憚なく時代の裂け目をついた内容。しらずしらずのうちに目くらましをくらい、同調圧力に屈することのないようにとの願いをこめた本。ほんとうもううかれている場合ではないのだ。と。

絵本作家 宮西達也の講演会 IN 久慈

実りの秋。松茸、しめじ、山ぶどうに栗。庭のあけびもたくさん実をつけました。わたしは菊の花のおひたしがとても好き。ちょっとにがくてしゃきしゃきして。秋ならではの味わいですよ。

10月は、新しい図書館を記念して、にゃーごの宮西達也さんがはるばる久慈にやってきます。ティラノサウルスシリーズで大人気の絵本作家さん。まさかほんとに久慈まで来てくれるとはおもわなかったけど、ティラノのやさしさそのものの作家さん。新幹線もとおってない田舎町にきてくれるんですねえ。うれしいことです。楽しいおはなしがたくさんきけますよ!そしてワークショップもありますよ。人数制限がありますので、はやめに申し込みしてね!!

~~絵本作家 宮西達也さんの講演会~~

ティラノのやさしさ にゃーごのおもいやり

10月31日(土)13:30~15:00 久慈市文化会館(アンバーホール 小)定員150名 先着

11月1日(日)9:30~11:30 久慈市立図書館 対象:小学生(定員20名)

問い合わせ、申し込みは               (久慈市教育委員会生涯学習課 0194-52-2156)

「一人称単数」「猫を棄てる」

写真は2011年5月末日。東日本大震災後、なにもない被災地の大地にたった一輪「ここ、ここ、ここに、家があったんだよ」と告げるように咲いていたプリムラの花。

 

ススキが揺れて、赤とんぼが。チョウもひらひら、蜂もブンブン。ちょっと暑さが弱まりました。

ここ2週間ばかりで何冊かの本を読んだけれど、やっぱり村上春樹はおもしろい。若い頃に書いたきらきらした本の数々が、ここにきて、すんだ秋の空のような清さと広がりと透明なふかさを感じさせます。「一人称単数」「猫を棄てる」二冊。村上さんも、人の子だったんだなあと、より親しみを感じたりして。これから作品がどうなるのか、ほんとうに楽しみ。はんぱないプレッシャーでしょうが(それなないのかも・・)、高みへとかぎりなく上り詰めていって、ほしいですね!

「虫とゴリラ」

お暑いことで。きょうも35度ぐらい上がってそうです。

養老孟司先生と山極寿一先生の「虫とゴリラ」読みましたか?

情報化社会でなんでもAIが優先の現代社会。地べたをはいつくばって遊んできたものにとっては、違うんじゃないのとは思っても、口をつぐんじゃう昨今。

おっ、ついにお二人さんそろってのお出でましか、と喜び勇んで一気読み。う~ん。なるほど。自然の中で生きてきた日本人はいつのまにか、自然さえも排除してきた。あんなにいた虫も蝶も、魚も、ほんとにいなくなってしまったしね。なんでだろうと思っちゃうけど、経済と効率なんだろうな。でも、それで人が幸せに向かっているかというと、そうではない。過度な競争で辟易し疲弊している。

きのう読んだ谷川俊太郎さんの本にも、意味なんてないんだ地球にも宇宙にも、ただそこに存在している。と書いてあったけど、この本でも「やはり人間は「意味」を求めすぎてしまう。意味のないところに意味を見出そうとするから、こういう文明社会が生まれ、取捨選択して都合のいいように世界をつくり替えようとする。そこをもう一度、思い直さないといけない。と。人間をも意味がある、ないで分類されてしまったら、なんと恐ろしい世界なんでしょう。

意味のないものに目をむけること、触ること、共感すること、感じること、感動を分かち合うこと。                           「人が生まれながらにして持つ感性には生物としての倫理がある。」この言葉、信じたいですね!

「秘密の花園」猪熊葉子訳

巣ごもりの合間にちょっと一息、盛岡の友だちを訪ねた。友人の部屋には信州の山の絵とバラの絵と仙台の友人の絵が飾られ、書棚には愛用の本がぎっしり入っていた。彼女は、若いときから文庫をやっていたので児童文学類の本はとんでもなくたくさん持っているのだが、その部屋にはいつもそばに置いておきたい特別な本が並べてあるのだ。

本棚の中段に詩の本が並んでいる。ときおり彼女に会いたくなるのは、文学の話と詩の話をしたくなるから。とことん込み入った話も彼女とならツーカーで楽しく話が弾む。そんな友がいることをほんとうに感謝したい。と常日頃思っているのだが、わたしのほうが一方的に彼女を頼ってばかりだと思っていたら、彼女の口からも同じ言葉がでた。「本のことを話せるひとがいて、ほんとによかったわ!」

さて、その日はもう一つ分かったことがあった。ふたりとも子どものとき一番好きだった本が「秘密の花園」F.H.バーネットだったのだ。「猪熊葉子の訳がすばらしいのよ」と言う。それで福音館書店の猪熊訳を借りてきた。超分厚いこれぞ本という重さ。ひさかたぶりに文学の匂いがぷんぷん濃厚な世界に浸る。それにくらべると今の本は省略しょうりゃくで、誰かがいっていたけど筋書きだけだなって。そうかもね、とおもう。

3.11絵本プロジェクトいわてinのだ

6月27日(土)今日は野田村に絵本プロジェクトの皆さんが総勢18名できてくださいました。

震災から10年毎年かかさず、たくさんの笑顔を届けてくれ、沿岸に新しい絵本の息吹を吹き込んでくれたこと、ほんとにほんとにありがとうございました。

思い出はたくさんあり、話せばつきそうもないので、のこりの期間の活動がコロナ禍で中止にならないよう祈るばかりです。

今日は、写真をたくさん撮ったのですが、パソコンへの取り込みがうまくいきません。直ったかなと思ったのですが、無理でした。そんなわけでプロジェクトの皆さんをアップできず、とても残念です。

3.11絵本プロジェクトいわての皆様、ありがとうございました!!

はしれ!三陸鉄道

昨年10月台風19号で、3月に前線開通したばかりの三陸鉄道がまたもや大被害をうけ、我が町では5か月三鉄の姿を見れませんでした。それはなんとも寂しい日々でした。日々橋の上とか道路わきとかであのかわいい三鉄の走る姿を見るのですから。「いよ! がんばってるね!」と。この日は産直で買い物をしての帰り道。あまちゃんが自転車で走ったあの場所で凛々しい三鉄を拝みました。

コロナ禍のなか16日夜全国に近況事態宣言が発令。全国で唯一感染者がでていない岩手。それでも2月27日から不要不急の外出を控え、ひたすら家に籠ってるんですが。なんとも運動不足。商売してる人、まともに波をかぶる人、これから先どうなるのかが見えないのが、ほんとうにこわい。

どうかお願いだからくだらないテレビでさわがないで・・・かりにも泣いている人がいるのだから。

ツグミ、シメ、アカゲラ

クリスマスローズの蕾が少しずつふくらんできています。

今朝は肌寒くちらちら雪がふりました。庭をちょんちょん歩く小鳥、小鳥といってもちょっと大きめのやつ。毎年来る冬鳥のツグミです。小さな木の実や虫を食べているようです。ツグミから少し離れた場所に、こちらもちょこちょこ動きまわっているやつが。スズメより一回り大きなシメです。こちらも例年やってくるきれいでりりしい小鳥です。家の周りに薪がつんであるので、アカゲラは連日やってきてトントンカンにぎやかです。

ステキな絵本たち

いつもより

いつもより暖かい3月です。庭に福寿草が。久しぶりのお日様に誘われ庭に。先月27日の小中高休校休校の要請があってからほぼ外出を控え、さすがに体がなまってきました。何もない日常も10日もすると息苦しさを感じますね。そこで、ふらっと三陸道路を南下し生ガキをゲットして帰ってきました。コロナはあとどのぐらい続くんでしょう。筋トレいきたいけどだめなのかなあ・・!!

ボケの蕾が大きくふくらんで。

絵本のこと。去年1年でいちばん印象深いのは?それはやっぱり宮西達也さんのティラノサウルス(シリーズ)だよなあ。8月にご本人の講演もきけてかっこよかったし、なによりハートがあったかい。だからあんなホットな絵本ができるんだわね。絵本もいいし、ご本人もステキだった。 あと、人気の絵本「ねこざかな」シリーズ。1885年作の「はしれきたかぜ号」を最近読んだけど、絵がすごい変化をとげている。あの突き抜けた絵は長い歳月の賜物なんだとなあ・とおどろき。

BSでアメリカの絵本作家c.vオールズバーグを取り上げていて、あらためて「急行 北極号」を読む。村上春樹の訳。文章が長いので子どもは大丈夫なのかと思っていたが、作者の絵本に対する姿勢に、うらやましさを感じた。これが日本であったらそう簡単には市場にはでないのではと思ったり。なかなか本にしてもらえない者のやっかみかな。でも、そういう絵本があるということは、世界がちょっと広がり豊かになるってことですよね!!

絵本って、ほんとにステキ!!

立春になってやっと雪

真冬とも思えない1月が足早に過ぎ、豆まきをして、立春となりました。3日前から雪が降り、昨日の朝は今年一番の冷え込み(-9)。寒さに弱い私ではありますが、この寒さと雪にほっとしてます。

長いお正月休みで、家族で陸前高田まで行ってみました。大きな津波伝承館が建っていました。ここに絵本「はなちゃんのはやあるきはやあるき」のパネル展示もあるはずなのですが、お休みでした。何もない大地に新しい近代的な建物がいろいろ建っていました。

三陸道路が開通したらもっと頻繁に南下できるので、楽しみです。三陸の沿岸はほんとにきれいですよ。