今年は家族に病人がでて、一年間病院通いが続いた。ちょっとばかり、しんどかったかな。でも、ま、なにはともあれ、日々をつつがなく過ごせたことはありがたく、より平凡が好きになった。今年も残りわずか、本で締めくくりを。
それと、校歌の作詞をした。母校である久慈東高校と久慈工業高校が統合し、久慈翔北高校となる。その校歌の作詞をさせてもらった。作曲は太田代政男先生。来春開校。愛される校歌でありますように。
≪こころに残った本≫
◎『スタジオジブリ物語』鈴木敏夫(集英社新書)宮崎駿やジブリ関連の本は見つけたらすぐ買って読むのだが、この本は新書にしてはちょっと分厚く読み応えがある。ジブリの作品創りに対する深さと真摯な追及が、宝物のように詰まった一冊。何遍も繰り返し読み、これからもそうするだろうと思う一冊。
◎『冬に子供が生まれる』佐藤正吾(小学館)若い頃はなんでも手あたり次第に読んでいたけど、この頃は好きな作家のものばかりに手がのびる。でも最近は義理息子がやたら本を読み「これ読んだ?」と薦めてくれるので、面白い本に出合うことが多くなった。これもその一冊。ひさびさの読後感。
◎『めちゃくちゃわかるよ!印象派』山田五郎(ダイヤモンド社)これも薦められた本。すっごく分厚いけど、絵がたくさん入っていて見ごたえあり。それに加え解説が型破りですごくおもしろい。画家たちの俗日常が垣間見れて、芸術家も大変なんだなあと。芸術としての絵の裏の人間くささ満載の本。
◎絵本はいい本も楽しい本もたくさん読んだけど、図書館でなにげなくとった絵本に胸をうたれた。『わたしのいもうと』松谷みよ子作 味戸ケイコ絵(偕成社)1987年初版。なぜ、いままで気づかなかったのだろう。いじめをまっすぐにとらえた絵本なのに・・・。この絵本、おとなにも子どもにも、読んでほしいと心から願う。
ちょっとはやいけど、よいお年をお迎えください!!